7月9日。
収穫が早すぎたスイカを浅漬けにしたら、さわやかで体が目覚めるおいしさ。甘くなくても失敗なんかじゃない。ってなんか人生っぽい。
昼過ぎ、いままで準備していたものがすべてだめになるんじゃないかという連絡を受ける。心臓が止まりそうになった。解決するまでなにも手につかず。でも無事、ことなきを得た。非常にスリリング。
夜、酒場ライターのパリッコさん・スズキナオさんにお誘いいただき、リモート飲み番組を収録した。1ヶ月ぶりのビールだったのと、仕事上のスリルを切り抜けたあとだったのとで、この世で一番うまい黄金の汁に思えた。いま政府にいちばん悪者にされている飲み物、酒。
ネットで、
「ミュージシャンが、"自分にできるのは変わらず音楽を作ることだけ"と言ったり、アスリートが、"自分一人が意見を言ってもどうしようもない"などと発信したりするのはとても危険だ。この姿勢は大勢の民衆をも無気力にさせる。まだ声をあげられる、まだやれることはある」
というような意見を目にして、ハッとした。
私も最近、世の中がつらすぎる→声をあげる→傷つく あるいは対話の難しさにうちのめされる→作品を作るしかない という思考回路になっていた。
声を上げることと作品を作ることは並行してやっていかないとな。
もちろん心を犠牲にしてまでやる必要はないかもしれないけど、体力があるときは声をあげたい。諦めムードで丸め込まれてしまう。
緊急事態宣言下のオリンピック開催になることが決まり、ツイッターのタイムラインでも、理不尽さに対して発言する人がかなり増えた。
将来、どうしてオリンピック開催に踏み切ったの?と若い人に聞かれたら、あのとき多くの人が暮らしを守りたくて怒っていた、とせめて伝えたい。
日曜はいよいよバーチャル店舗を開店させる。
バーチャルだからマスクなしで大勢で集まれる。何が起こるか楽しみ。